ワークショップ「100人村」

日時:令和3年4月22日(金)
学年:1~3年生対象

[活動内容]

「世界がもし100人の村だったら」ワークショップを、プログレスコース1~3年生合同で行った。
生徒一人一人がカードをもらい、そのカードの指示に沿って教室内を移動。
プログレスコース約55人の生徒が全世界の人口だとすると世界はどんな感じになるか、グループごとの人数から世界の中での割合を実感し、人種や言語、文化の多様性を知った。
後半では、読めない文字で書かれた薬を選ぶ難しさや、グループごとの所得によって配分されるチョコレートの違いに驚くなど、実際に体験を通して、教育問題や貧困問題の実情を知った。
最後に生徒同士で振り返り、今日のワークショップを通して気付いたことを発表した。

自分が持つカードの指示通りに分かれる。 男女数や年齢別の人数、世界地域の人口数などをグループごとの人数を通して実感する。
カードに書かれている挨拶を言いながら、同じ言語を話す仲間を探す。
読めない文字情報から薬を選ぶ。文字が読めない状況を実体験する。(水・塩水・甘い水の中から選ぶ活動)
自分が選んだ飲み物が薬かどうか分からない状況を体験的に学び、文字が読めないことの不自由を知る。
グループごとの富に応じて、チョコレートが配られる。 1つのチョコレートを数人で分けなければならいグループもあり、世界の富の格差を実感する。
世界の格差・不平等を学ぶ。
グループごとに学んだ事を振り返り、全体に発表。

生徒の振り返り

  • 100人村ワークショップは体を動かしながらゲーム感覚で世界の状況や深刻な問題について知り、自分のことのような感じることができた。もっと知りたいと興味が湧き。とても勉強になった。
  • 水についての話が1番心に残った。 理由は日本では綺麗な水を「喉が渇いた」という理由で飲むことができるけど、世界の国々では「生きるため」に水を飲まなければいけないということを知ることができた。遠い所まで水汲みをして手に入れた水で病気にかかったり、命を落としてしまう人がいるということを忘れないで自分の出来ることから行動に起こしたいと思った。
  • 子供の教育についての問題が心に残った。4兆円ずつ出せば学校に通えるのに、国は費用の多くを軍事費に当てている事実を知って衝撃だった。
  • 文字の読めない人が意外と多かった。当たり前のように文字を読めている私達だが、読めない人も居て、読めない時に困る事などが具体的に知ることができた。
  • 世界の食事の量と、子どもの教育について一番興味を持った。 その国の経済によって限られてくる生活があることが改めて分かり、なぜ教育や食事を大切にしていないのか気になった。
  • チョコレートで例えた世界にある経済の格差問題。 お金を持ってる国も持っていない国もそれぞれの意見があることや先生が最後に言ってくださった日本人は世界の状況において改善すべきだとは思っているけど実際に行動出来ていないという事を聞いて世界にある課題について考えされられた。
  • LGBTの比率にとても興味を持った。プログレスコース全体の左利きの人と同じくらいの割合だということにとても驚いた。
  • 国の経済力が、不平等でそれによる人々の暮らしが貧困化していることに興味を持った
  • 世界でも日本と同様、高齢化が進んでいるということ。 中国やインド、アフリカの国々では人口が増加し続け若者の人口が多いと思っていたが、世界の7%が高齢者であると今回のワークショップで知って衝撃的だったか。
  • 今まではインターネットでしかそういう情報を知らなかったが、改めて100人村という活動をして、意外だったことや初めて知ったことが沢山あった。 世界には本当に色んな人がいるので、理解し合い、助け合って行かないといけないと思った。
  • 世界の男女の比率は、一緒だということや強制的に男を産ませる技術などを知り、なぜ女子に仕事などで活躍する可能性を求めないのか疑問に思った。女性の議員などを増やしてもっと意見を反映させるべきだと思った。
  • 実際に自分の事として初めて考えて、貧困な生活をしている人が思っていたより多かった。また、英語が世界で一番使われていると思っていたが、中国語やスペイン語の方が多いことを知った。
  • 水は寿命に繋がる。水が安全であることで、寿命の年齢は大きい。そのため、途上国の寿命の原因としてそのことが関連すると分かった。医療や栄養の面は勿論、関連している。では基本的なことが整っていないとやはり生きることは難しくなるだろう。安全であることが、救いのひとつだと思う。当たり前の内容であるが、私達の当たり前がもしかすると特に重要であるのかもしれない。その当たり前を改めて気付かされ、今回の気持ちを得ることができた。
  • 体験型・参加型ですることで、みんな楽しくできて、自然と知識が入ってきた。感想をグループで話した時、自分と違う所に関心を持っている人の意見や学びを共有して、より深く学べた。
  • 学習面の格差について、質のある教育を受けていない人たちの3分の2が女性だと言うことに驚いた。男性よりも女性の教育を優先的に政策にしていかないと、将来のためにもならない思った。
  • 宗教、言語、文化の壁が大きいという事が分かった。現在は多様性という言葉を沢山耳にするようになったが、色んな考えを受け入れて行くには厳しい状況だということも分かった。
  • 世界の高齢化と日本の高齢化、そして山形県の高齢化とその比較を学んだ。日本では超高齢社会として問題視されていても、世界の中では高齢者よりも子供の増加が著しく起きていたり、山形では全国の中でも特に高齢化が進んでいることを知った。
  • 今回のワークショップはグローカルαの問題が中心だったが、高齢化のようにグローカルβの問題もあがっていた。世界中の問題に目を向けがちだったが、案外身の周りの問題が深刻だったので、身近な問題にも目を向けることも忘れずに学んでいくことを大切にしていきたいと思った。
  • 日本などの先進国・裕福な国は発展途上国の問題などを分かっていながら行動を起こさず自分の国の利益だけを考えている事態が起きていることを知った。私一人で出来ることは少ないけれど、問題を理解し、行動を起こそうとする人が集まれば少しは改善されることもあると思うので、多くの人に発展途上国の実態・問題を知ってもらいたい。
  • 世界中の色々な問題を解決するためには、自国の利益だけに目を向けるのではなく世界中に目を向け、先進国も途上国も協力し合っていかなければならないと思った。
  • 軍事に使うお金をなくして全世界の人々が平等に豊かな生活が送れるようになったらいいなと思った。
  • ごく僅かな人々が使っている言葉も言語として成り立っていてすごいなと思ったのと同時に、それらの言葉を英語や中国語などにまとめることで働く場所が広がったり、経済的にも良くなるのではないかと思った。
  • アフリカなどで女性が強制的に結婚させられ教育も受けられないという事を聞いて自分と同じ年代の女性が自由に学ぶことが出来ない現実があるということに衝撃を受けた。そういう事に悲しいと思ったりショックを受けるのは誰でもそうだけれど、思っただけでその問題が解決できる訳ではないので、それを誰かに共有したり、出来る支援をしたりなど行動を起こしたいと思った。
  • 発展途上国の問題を先進国が積極的に問題解決に取り組むべきだと思った。
  • 国際人になるためには、多くの考え方を受け入れる力、覚悟が必要だということ。そうなるためには、まずは地域を理解することが大切だということを考えさせられた。
  • これからどんどん高齢化社会になっていくこと。 少ない大人や子供でどうやってお年寄りたちを支えていくか考えたい。
  • 私たちができているこの生活がどれだけ幸せなのか実感できた。このワークショップを通して、学んだこと、気になったことを明確にして、自分の知識を広くしていく必要があると考えた。
  • 富の分配の部分で、やはり途上国と先進国の差が気になった。技術協力という世界での活動はあるが、途上国での経済成長があまり見えないのはなぜなのか気になった。アフリカなどで初等教育の頃から、お金を正しく稼ぐためのノウハウや、日本の学校と連携しての長期の留学制度は作れないかなど様々なプランを考えることが出来た。それを大雑把な考えでおわさず、法律や資金など、様々な情報を見て、今後の進路に活かしたいと考えている。

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