食と健康プロジェクト フィールドワーク 高畠町の歴史と文化を知る

食と健康プロジェクト フィールドワーク 高畠町の歴史と文化を知る

日時:令和3年5月17日(月)
対象:1年生
講師:高畠町役場職員の方々、高畠町の地域の方々

[活動内容]

食と健康を考える学校プロジェクトの一環として、高畠町の歴史と文化を知るためのフィールドワークを行った。
高畠町役場にて商工観光課深瀬課長からのご挨拶をいただいたくなど、高畠町役場商工観光課の全面協力により、フィールドワークを開催。

地元の方から西国三十三観音の由来を説明していただきながら、山道を歩き、観音岩や千畳岩を見学した。

地元の方から西国三十三観音の由来などの説明を聞く。
線彫延命観音の大きさに圧倒される。


その後、千畳岩で一揆の相談をしたという高梨利右衛門の酬恩碑に行き、その地区の歴的な背景を学んだ。

高梨利右衛門酬恩碑の前で、歴史的背景から町民性について学ぶ。

次に、瓜割石庭公園石切り場跡や、その石切り場から運んだ高畠石で造られた旧高畠駅舎を見学しながら、旧高畠鐡道の役割などについて、社会教育課小林課長補佐より説明をいただいた。

瓜割石庭公園で石切り場についての説明を受ける。
高畠石で造られた旧高畠鐡道高畠駅を見学。高畠の産業の歴史を学ぶ。

高畠町にはかつて大きな製糸工場があり、たくさんの工員で賑わっていたこと。
また栽培が盛んな果物を缶詰に加工して、鉄道で海外までも出荷していた歴史があり、それが今の地域産業にもつながっていることなどが分かった。

その後、「和楽茶の間」スタッフの方が作った地元食材の昼食をいただいた。
地元の野菜や山菜、薬玄米や玄米パスタなどを使った健康食を試食した。

高畠町の地元山菜や野菜、玄米粒入りご飯などの健康食を味わう。


昼食後は、高畠町を中心に調査を行った課題研究について3年生から発表し、研究に関わったいただいた地元の方に聞いていただいた。

3年生の課題研究を地元の方に発表。


発表の後は、高畠町の移住者や商工観光課の方から話を聞き、高畠町の魅力や課題などを学んだ。

座談会で移住者や地域の方の意見を聞きながら、課題などを知る。

【生徒の振り返り】

観音岩見学について

  • 初めて行った場所だったが、自然が豊かで空気が澄んでいると思いました。季節によってさらに景色が違うと思うとまた来たいと感じました。ガイドさんに話してもらって観音が置かれた理由や作った人など歴史を知れて面白かったし、すごく素敵な場所だと感じました。もっと知っていきたいし、より多くの人に知られてほしいと思いました。
  • 西国三十三観音の由来や、巨大洞窟の由来を知る事ができて良かった。
  • 高畠の歴史がわかった。 岩でできた山みたいな所に行ったことなかったし中は涼しかった 昔の人が作戦会議する場所は、なんかタイムスリップしたようだった
  • とても雰囲気があり、歴史を感じる場所でした。 一つ一つの観音や、洞窟にエピソードかあるのがとても興味深いと思いました。
  • 利右衛門さんが米沢を守るために命がけで全身全霊力を入れていたんだなぁと率直に思いました。凝灰岩や、大きな岩がいっぱいあったりしてこういう山奥であるからこそ会議ができたりするんだなぁと思いました。観音様の像や岩に書いてある絵をみて、偉大さにきづきました。そして、歴史的文化について知ることができました。
  • 江戸時代や大正時代の方々や、造られたものが今でも残っていて、実際に見る事が出来てとても良かったです。
  • 一番印象に残っているのは戦場中日本話し合いがされていた洞穴です。 また、石の壁に描かれていた人の頭の方が出ているのは雨の日でも作業がしやすいように工夫されているのだと知りました。 この2つのように昔の人の知恵や昔からの自然が残っている場所だと感じました。

高梨利右衛門 酬恩碑について

  • 昔の人なのに未だに高畠町の人から感謝されていて、それが石碑として形で残っているのがすごいと思いました。酬恩碑では特に、ガイドさんがおっしゃっていた二井宿町の人達は利右衛門の自分の意見をしっかりと述べるという意志を受け継いでいる。という話を1番覚えています。今も昔も大切なことだと実感できたので聞けてよかったです。でも、今回はガイドさんがいたからこのような話を聞けたけど石碑を見ただけではなかなかどんな背景があって石碑が残されているのかわからないなと感じました。いい話だと思ったので、話をパンフレットとかにまとめて掲示するとか何か解決策を考えたいと思いました。
  • 利右衛門が命をかけてまで人々の生活を守ったという跡が今でも残っていることに、地元の方々は歴史を大切に生活しているんだなと感じました。
  • 力強く生きた利右衛門さんを象徴しているものだと思った。後世でも受け継がれている自分たちの意見をはっきり述べる意志からも利右衛門さんが民にどれだけ慕われていたのかがわかった。
  • 高梨利右衛門は農民を救うために幕府に訴えを起こし、殺されてしまったと言うことを初めて知りました。他にも織田家や伊達家との関連性などもわかりました。
  • 再建を繰り返して今に残っていることに感動した。地域が一丸となり自分たちの意見を反映させていくことは、難しいことだが何度も諦めずに挑戦し続けることは素晴らしいことだと思った。
  • 高梨さんの自分の考えを発信していくことが大切だという教えを今でも受け継いでいることが素晴らしいと思いました。 それは高梨さんの人、自分を考える姿が大きく人の気持ちを変えたんだと感じました。 そしてその高梨さんが亡くなった後も墓石を残そうと行動している人たちは高梨さんの教えを受け継いでいるという証拠だと思いました。

瓜割石庭公園見学について

  • ここで切り出された石が米沢でも使われていると聞いて案外身近なものって多いんだなと思いました。あんなに高さがあるのにあれを手作業で切り出していた職人の方がすごいと思いました。でも、今は手作業で石を切り出す必要がないのかもしれないけど今は職人の方がいないのは残念だなと感じました。
  • 凝灰岩は割れやすいので怖いとおもった 高畠が人力でやっていた最後の場所だと初めて知った。 道具も自分で作っていることから昔の人は今の人より経験から学んでそれを実行する力があると思った
  • 石切場が、現代まで綺麗に残っているのがすごいと思いました。瓜割石庭公園見学を終えて、次に行く道の途中でも凝灰岩を使ってできた塀などを見かけました、昔からの凝灰岩を今でも塀などに使っているところが良いなと思いました。
  • 亀裂や切り跡からは当時の人工的な石切を行う人々が想像できました。米沢での大火災があった時もこの石切場からたくさん資源が必要とされたと知り、重要な拠点だったのだなと思いました。
  • とても高い岩で、その岩には一定の横の線がありそれで計算するとどれくらいの高さか分かるなどを知りました。白い塩分の粉を舐めてみましたが独特な味と口溶けでした。
  • 前に兄の写真などで見たことはあったのですが、昔はその場所全てが手作業で掘られていたと聞いてとても驚きました。 他にも、東日本大震災時のひび割れや、石の破片があって、驚きました。

旧高畠鐡道高畠駅舎について

  • 今は公園になっているけど、現在も跡が残っていることで歴史を知れて良かったです。石は重くて鉄道では運べないから缶詰の缶を運んでいたとかそういう背景を知れて変わっていく時代の中で考える知恵の話を聞けてよかったです。公園とか身近な場所ほど知らないことが多いと思いました。今回は高畠町だったけど、米沢のそういう場所も知りたいと思いました。
  • 石切り場で切られた石を使って建てられてるのを初めて知りました。他に、どのような建物がたてられて居るのかとても気になりました。
  • 何故高畠で缶詰めの産業が発達したのかきちんと理由がはっきりしていて非常に分かりやすかった。また、珍しい建て方の駅舎だということだが、一見普通の駅舎とあまり違うようには見えないので、職人さんの技なのかなとも思った。
  • 緊急停車をする時に火薬を踏ませて音で知らせる、という方法には驚きました。車両を引っ張る先頭車+貨物車+客車の3つの機能を持つ車両や滑らかな線路跡からは、電車がこの街に住む人々を支える重要な交通手段であったことか感じられました。
  • 瓜割石庭公園で見学させて頂いた高畠石を使っている建物の独自の建築方法や大きさの違う石を組み合わせて作ってある建物がその当時の方の技術力を表していました。 電車の貨物の話では高畠の活発化を目指していた事の話もあり、研究などで行える食や地域のものからの地域活性化に繋がっているなと感じました。

昼食(健康食)について

  • 初めて薬玄米を食べて、すごく麦茶みたいな味がするなと思いました。とても食べやすくて帰りにもらったおにぎりを食べた時も何も具とかは入ってなかったけど元々の味があって食べやすいなと思いました。また、地域の方々が作ってくれた昼食は山菜とか苦いし、寒天とか少し苦手だったんですけど、食べやすくて高畠町の野菜の素材の野菜の良さや、作り方によってこんなに違いがあるんだなと思いました。すごく食べやすかったのに、味付けとかで味を消してるんじゃなくて、他の食べ物とのバランスがいいなと感じました。色んな調理法があるんだなと驚いたし、他にも高畠町の野菜を使った料理を知りたいし美味しかったのでまた食べたいと思いました。
  • 野菜が苦手で、最初はちゃんと食べれるか、良さを味わえるか心配だったけど全品とても美味しく食べれて感動しました。特に、切り和えが買って帰りたいぐらい美味しかったです。私は家で、今日いただいたような地元ならではの食材や、栄養豊富な野菜など食べていないなと気づくことができたのが1番良かったなと思います。食材の良さもそうだし、作ってくださった人の顔見て心と体も温まりました。
  • 最初は山菜なども入っていると聞いて苦味もあるのかなと思ったけどその苦味を上手く美味しく変えて味付けがしてあり苦味が強くない美味しい料理を食べさせて頂けました。 また、作ってくださる方のお顔を見てコミュニケーションを取りながらな食事できることは作ってくださる方への感謝や作ってくださる方の思いを直接共有できて嬉しかったです。

地域の方の話を聞いて

  • 今回のフィールドワークで1番関心を持ったことでした。人口減少による空き家問題や、高畠町の給食の問題や、有機農業の担い手不足など、全部何となく知っていたことだったけど、今日話を聞いて他人事じゃなくて実際に実感することができたと思います。特に給食の問題が、普通に給食を食べていたけど、コストの面もありながら地域のものや、体にいい食べ物を子どものために考えてくれている方々を知り、すごくありがたいと思いました。その反面もっとその事実を知っていたかったと思ったし、今小中学生の子に知って欲しいと思いました。
  • 移住する時子育ての影響は大きいとおもった。 人が優し事や地域同士での協力があるというのは都会では、難しいことだと思う 時分で育てた果物を自分できってしまうことからそれで色んな思いがあるんだと思ったし、譲れないプライドがあるんだと感じた
  • 有機農業の良さや有機農業そのものが若手農家に知られていないという話がとても心に刺さりました。私自身、色々な方の話を聞くまで有機農業の具体的なことは知らなかったので、若い世代が少しでも有機農業について知って広めることでもっと発展していくんじゃないかなと思いました。
  • 給食で有機野菜を使う日は不定期であると知り、定期的に子供たちに食べてもらう機会を作ったり、学校給食を通して地元食材を感じてもらうことができたらいいなと思いました。
  • 実際に住んでみないと分からないことが沢山あるのだと思いました。知れば知るほど好きになる、と聞いて今日自分も実際に高畠に行って高畠はとてもいい所だと改めて感じれました。
  • 高畠には空き家が多いということが印象的でした。実際にバスで外を見ると空き家が見られ、地域の方の話で空き家の件数が実際よりも少なく表示されていると言うことも初めて知りました。
  • 移住した目的を聞いて、地域の人の温かさが決まる時のきっかけなんだなぁと改めて思いました。農業の話の中で菊地さんの人柄や有機農業の発展の課題などのことが、聞けてとても貴重な時間になったと思います。タカラボについての課題があるそうなので、その部分をもっと掘り下げていきたいと思いました。
  • 実際に高畠に移住してきた方の話を聞いて、こちらの方に引っ越してくる方は、子育てのために移住してくる方が多いと聞いて意外でした。実際にその方も、高畠の良さを他の人にも知ってもらいたいと仰っていたので、高畠はとても住みやすくていい町なんだな と思いました。
  • 地域の方の話を聞いて、話を聞く機会はあまりないので、とても貴重な体験だったと思いました。有機農法の野菜はとてもおいしかったので、大事にしていきたいと思いました。
  • 実際の高畠の現状やSDGsに関連する問題に対する意見を聴いて、有機野菜は、手入れの手間がかかったりするといった、問題解決をしたくても出来ない現状を改善することが大切なのだと思った。
  • 高畠町だけでなくても様々なところで過疎化や空き家問題少子化などの問題があり それを今の時期から考えて行くことが大切だと思いました。

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